【傾聴力とは?】コミュニケーションの鍵は「聴く力」にあり

現代は情報過多の時代と言われ、SNSなどの一方向から情報を発信するツールはたくさんあります。伝えることがうまい人、話すことがうまい人はたくさんいます。そういう時代だからこそ、今、ビジネスだけではなく社会のいろいろな場面で求められる能力として、コミュニケーション能力があります。

コミュニケーション能力を身に着けるうえで重要とされるのが【傾聴力】です。傾聴力を高めることでコミュニケーションの基礎である「聴く力」を養うことができます。この記事では、傾聴力とはなにか、どのように身に着けることができるかを解説します。

傾聴力とは

傾聴力とは「相手の話をじっと聴く力」のことであり、カウンセリングやコーチングでも重要視されているコミュニケーションスキルの一つです。

傾聴というのは、相手が話す内容について判断や批判を加えず、そのまま受け止めて、共感の気持ちを示しながら聴くことですが、傾聴力とは相手の話を文字通りの意味だけを受動的に聞くというのではなく、「耳」そして「目」や「心」も傾けて全身で「聴く」能力のことを言います。耳に入ってくる「情報」だけではなく、相手の表情や雰囲気、話し方、抑揚なども「メッセージ」としてよく観察し、受け取ろうとする態度で「聴く」ことなのです。

例えば「この人はどうしてこんな風な話し方をするのだろう」「どんな気持ちでこの話をしているのだろう」ということをわかろうとする姿勢で聴くことです。全感覚を澄まして体全体で「聴く」ことに集中することで、話し手は気持ちを率直に話すことができるので、相手の本心や発する言葉以上のものを受け取ることができるようになります。

傾聴力を身に着ける3つのポイント

傾聴力アップのポイント➀ 相手に対して関心を持つ

人は関心のないことを聞き続けることは難しく上の空になりがちです。それは視線や表情や相槌にも現れるものです。するとそれは話し手にその雰囲気は伝わり、相手が聞く気が失せているとわかるものです。

かといってきちんと聴こうという気持ちが強すぎると義務感や深刻な雰囲気になり話し手は話を進めづらくなってしまいます。傾聴には話し手が話し易い寛いだ雰囲気が必要不可欠になります。

そのためには聞き手は相手に質問をすることや話の内容を映像的に思い浮かべるなど、話の内容に関心を持って話し手と向き合うことが必要になります。

傾聴力アップのポイント② 座る位置を少し近づける

人は相手のことを知りたいと思うときそれは姿勢や距離に現れるものですが、傾聴の際の態度も、相手の方に体を向け、顔や目を見るようにしましょう。

まずは自分がリラックスし、柔らかい表情を心がけることで相手にもリラックスして話てもらうことができるはずです。

また、距離を10㎝近づける、例えば正面ではなく横に座る、それだけでも「あなたの話を聴きたい」という親密感を演出することができます。

傾聴力アップのポイント③ 技術を身に着ける 

相手の身ぶりや手ぶり、しぐさなどをさりげなく真似をする【ミラーリング】や、相手の話を繰り返す【バックトラッキング】と呼ばれる技術も傾聴には必要な方法です。

【ミラーリング】人は同じような人に好感を持つ傾向があります。話を聴く際にその特性を活かし、相手の声のトーンや身振りやしぐさを真似てみます。

【バックトラッキング】相手の話に相槌を打ち、相手の話を繰り返すことで、きちんと聴いていることや共感していることを伝えることができます。

ただし、これらテクニカルなスキルはわざとらしくなると逆効果になるため、自然にできるようになると傾聴のレベルがぐっと上がります。

聞く力、傾聴力アップのポイントまとめ

この記事ではビジネスだけではなく社会のいろいろな場面で必要とされる「傾聴力」とはどのようなものか、また、それを身に着ける方法について簡単に三つの方法を解説してきました。

コミュニケーション上手は聞き上手とは昔からよく言われることですが、はじめは普段の会話でも意識しないとなかなか身に着けるのは難しいと感じることもあるはずです。でもこれは多くの人が身に着けることで格段にコミュニケーション力を上げているスキルでもあります。

別途、これから別の記事でご紹介する傾聴初級セミナーでは、これらの方法を具体的に身に着ける方法を実際のワークを通して学ぶことができます。

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