わたしたちは職場や家庭、友人関係などいろいろな人間関係の中でコミュニケーションを図りながら生活をしています。
このコミュニケーションを図るうえで「傾聴力」を使うことは「事実の伝達」だけではなく相手の心の動きや心情にまで注目することに繋がり、それは人間関係に大きな効果をもたらします。
ここでは、その効果を具体的に見ていきましょう。
傾聴がもたらす効果・メリット
【傾聴効果1】自分の中が整理されていく
人はさまざまな考えや意見を持っていますが、それを具体的に言葉にして表現したり、心の中の漠然とした気持ちを言語化できないでいることがあります。
そのようなとき否定をされたりせず、受容的な態度で自分の話を聴いてもらうことで話し手は、自分の考えをなんとか相手に伝えようと言語化し、それを言葉にすることで自分の本心や感情に気付くことができ、自分だけではわからなかった自分自身について理解できたり話すことで絡まった思いが整理されたり、モヤモヤがスッキリすることもあります。
また自分でも意識していなかった感情の存在に気づき、認めることで手放したりすることができたりします。そうすると聞き手が特別アドバイスをしなくても、話し手自身が自分の中に答えを見つけたり、問題を解決するヒントに気づくこともできるでしょう。
【傾聴効果2】話し手と聞き手の間に信頼関係が生まれる
「傾聴」の基本は「相手の気持ちに寄り添って話を聴く」ことです。
聞き手は相手の立場になって考え、否定や疑問を挟まずに相手に共感しようと努めながら聴くことで、話し手は「理解してもらっている」「共感されている」という感じ安心して心を開いて話ができるようになります。
そのような穏やかで温かい空気や雰囲気は話し手と聞き手双方に相手への信頼の気持ちを育みます。
【傾聴効果3】人の生きる力を引き出せる
人は生きていくうえで支えとなる欲求があります。
それは
1:認められたい(承認欲求)
2:大事に扱われたい(自己重要感)
3:自信をもって生きたい(自己肯定感)
などの欲求ですが
これらの欲求は、安心できる雰囲気の中で、否定されることなく、自分の話に丁寧に耳を傾けてもらったり、肯定的な関心を寄せてもらったり、共感的理解を示してもらうことで満たされ、自分は人から認められているという思いや、大事にされているという安心感につながり、それは生きる力を引き出すことになります。
【傾聴の効果とは】聞く力・能力を高めるメリットを解説のまとめ
いかがだったでしょうか?
「傾聴」は相手の話を「聴く」というシンプルな方法ではありますが、人の心を軽くしたり、信頼関係を生んだり、生きる力を引き出したりと実に人間関係において効果的な方法であることがおわかりいただけたでしょうか?
職場や家庭、友人関係など、身近な人間関係の中でも取り入れることで、ぐっと心地よい関係になることを実感していただけるかと思います。よかったらぜひ「傾聴」を試してみてくださいね。
コメントを残す